ラクトフェリンと乳酸菌の大きな違いとは?

ラクトフェリンと乳酸菌はどちらも乳由来の健康成分という共通点があり、働きも非常に似ています。
それに、牛乳に対してアレルギーのある人は控えたほうが良いというところも似通っています。

ヨーグルトなど、よく見かける同じような食品にも含まれているので、『同じ種類なんじゃないの?』なんて思っている方も多いことでしょう。
しかし、本来は全くの別物なのです。

ラクトフェリンと乳酸菌の性質の違い

栄養学上ではラクトフェリンは「タンパク質」に分類できます。

タンパク質と言えば三大栄養素の一つであり、肉類や魚介類、卵類、大豆製品、乳製品などの幅広種類の食品に含まれています。
その中でもラクトフェリンは哺乳類の乳由来のタンパク質です。
ラクトフェリンと乳酸菌
筋肉や内臓、皮膚、爪、髪の毛、血液などの主要成分であると共に、生きるためのエネルギー源として使われますから「万能タンパク質」とも言えます。

一方、乳酸菌やビフィズス菌は「細菌」に分類できます。
最も認知度が高いのは、腸内の善玉菌の増殖をサポートする役割を持っているという性質ではないでしょうか。
メインとなって働くというよりはサポート役に徹する健康成分といった感じですね。

そして、体内での存在場所にも違いがあります。
ラクトフェリンは唾液や涙などの体液中に含まれています。
一方、乳酸菌の棲息場所は主に腸内です。

また、乳酸菌とは違ってラクトフェリンは胃の中の酵素で分解されも健康効果があるところが特徴的。
酵素によって分解されると抗菌作用を持つ物質(ラクトフェリシン)に変化して、いわゆるウィルス性細菌(大腸菌、O157ピロリ菌、カンジダ菌など)に対して強い殺菌効果を発揮します。

抗菌作用が非常に高く、体内に侵入してきたウィルスを包み込んで、そのまま体外へ排出してくれるのです。
これは、免疫力アップにつながり、風邪やアレルギー、病気の予防に役立つと言われています。

乳酸菌は胃で分解されてしまうとその効果を発揮できないので、この点もラクトフェリンとの大きな違いと言えるでしょう。

ラクトフェリンと乳酸菌の働きの違い

ラクトフェリンも乳酸菌も非常に優れた健康効果を持っている物質であることは間違いありません。

注目すべき違いは、ラクトフェリンは貧血予防に効果が高いという点。
ラクトフェリンは鉄と結びつくパワーが強い物質です。
しかも、鉄結合による働きがとても素晴らしいのです。

ラクトフェリンと乳酸菌の働きの違い
鉄分が不足しているときには腸からの鉄の吸収を促進してくれますし、逆に鉄が余っているときには鉄の吸収を抑えるように働いてくれます。
ですから、貧血気味の人には効果がてき面なのです。

ラクトフェリンは、チェダーチーズやゴーダチーズなどのナチュラルチーズ100g中に300mg程度含まれています。
ただし、チーズ100gを毎日食べるとなると、カロリーオーバーや続けにくいという点で問題がありますので、食品から摂取するよりもサプリメントとして摂るほうが効率が良いと言えるでしょう。

貧血予防として日常生活に取り入れるならば、1日500mg~1.2gが目安と言われています。